用あって1週間ほど夫が一時帰国していたのだが、帰ってきた。
「いやー忙しくてご飯食べる暇もなくて、痩せたよ!」と本人は主張している。真偽のほどはよく分からん。

はーい、お疲れー、クリーニングに出す物とかある?と聞くと、はれ?見慣れないジャケットが一着・・・。
「あれ?これどうしたの?」
「ああ、もう日本はこっちより暖かいだろうと思ってジャケット持っていかなかったけど、向こうで急に寒くなった時があって買ったんだよ」

ふーん、一日ご飯食べる暇も無いくらい忙しかったけど、デパートで服買う時間はあったんだーへー・・・などと意地悪な感想もちらと浮かんだりもしたが、ま、それで風邪ひかれるのも困るし、夫はこちらでは絶対に服は買わない主義なので帰国のたびにこまめに服を買い足すのは必要事項とも言えるから、それに関して文句はない。ただ・・・。
「そっかー。それはいいんだけど、ちょっとでかくない?」
え?やっぱりそうかな?と夫は羽織ってみせるが、うーん、やっぱり大きめ。日本て今、スリムなフォルムが流行っているんでしょ?体にフィットするような。それに第一、袖先が甲を被って、指にまで届いている。どう考えてもワンサイズ大きい。
「そっかー・・・。いや、時間が無くて、ゆっくり選べなかったんだよ。俺も大きいかな?とは思ったんだけど。店員もちょうどいいですね、って言ってたし・・・」
とおしゃれさんな夫がしょぼくれだしたので、あわてて
「いや、でもまあ許容範囲だよ(ドイツだし)。どこのメーカー?」
「PAPASだよ」
「PAPASか。うん、いいんじゃない?デザインはいいと思うよ。それにそんなに高くないんでしょ?」
「え?どうして?」
「え?だって寒かったから非常用に買ったんでしょ?あんまり選ぶ時間無かったって言ってたし。・・・違うの?」
「うん、そう。いくらくらいに見える?」
「うーん、3万くらい?」
うん、そうそのくらい、とか言葉を濁されたので、あ、こりゃもうちょっとするな、とは思ったのだが、あまり深くは突っ込まなかった。新品の品にさっそくクリームソーダをこぼしてしまったというからそれもクリーニングに持っていったのだが、その後もあれはどうなったあのpapasのジャケット、と毎日毎日やけに気にする。変だなあと思っていたら、昨日、一時帰国中に使ったクレジットカードのレシートを発見してしまった。

タカシマヤシンシフク 77,000円。

な、7万7千円ーー?!

サイズの合わない非常用ジャケットに、なななな、ななまんななせんえんたあ、てめえどこのお大尽だああああ!!!

くらっときた。
こんなことなら先月買いたいなあと思ったけどお金ないからと思って諦めたjackwolfskinのセール品ダウンジャケット200ユーロ、買っときゃ良かったよ!

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