ぽっかぽか(7)
ISBN:4087850889 文庫 深見 じゅん 集英社 2000/02 ¥610

これまたレビューではなく、日記ですが。

私は小説も好きだがまんがも好きだ。
50年前ならいざ知らず、まんがというジャンルが小説というジャンルに劣るという発想は的が外れていると思う。どちらも同じくらいの割り合いで名作もあれば紙の無駄としか思えない駄作もあるというのが私の経験から引き出された結論だ。

あ、
で。
先日の日記に書いたとおり、夫は少女マンガ的な世界観が大嫌い。何が嫌いって「丘の上の王子様」的な登場人物が大嫌いで、
まあ例えばベルばらならアンドレね。
冬ソナならヨン様ね。
分かるかしら?そういうキャラクターが出てくると虫酸が走るんだそうだ。言うまでもないんだけど、私はそういうの好きなんだけどねっ!でも気持ちは分からないでもないの。だって私も青年誌に出てくる「いい女」には反吐が出るもん!お互い様よね・・・。

この深見じゅんの「ぽっかぽか」も、テーマは家族愛で、少女時代はとっくの昔に卒業した既婚女性がターゲットなんだけど、根底では少女マンガの世界観そのまんま。もうね、びっくりするほどそのまんま。ただ年齢がそれぞれ上がっているだけなの。
旦那さんなんか「はあああ!こうだったらいいなあ!」っていう「丘の上の王子様」なわけ。夫曰く「いるわけねーぞ!!」っていう理想の男性像なわけ!
夫にけなされながらも、私はこれのほのぼのした作風もその少女マンガ的な要素も好きだから、楽しく読んでいるんだけど、この巻にこういうシーンがあったの。

田所(旦那)「今日は飲まない」「ちょっと節約してるんだ」
中村(旦那の同僚。女言葉で喋るのが趣味)「会社の金使い込んだのね」
田所「ええ!ほんの10億ばかし!」
中村「本当のこと教えて!」
田所「・・・笑うなよ」
中村「アタシが田所ちゃんを笑うなんて!」
田所「麻美のコートを買おうと思ってな」「もう古くてよれよれなんだよ」「あいつに買えって言っても買わないからオレの小遣いでな」
中村「まあ」「エ ラ い な あ 田 所   小 遣 い た め て 奥 さ ん の コ ー ト か」「愛 妻 家 は 違 う な あ   自 分 の わ ず か な 小 遣 い で」
田所「やめろ中村!」

はああああええ話やーーーー!
ほら見てよ、翌檜!これぞ理想の夫像よ!あんたもパリのレストランに貧乏臭いコート着てきたと言って妻をなぶるくらいなら、これくらいしてよー!(まだ根に持っている)
と言ったら、すごい勢いで鼻に皺寄せてイヤソーな顔してくれました。
ちっ。やっぱダメか。
現実はマンガのようなわけにはいかないわよね。だからこそ現実よね・・・とやさぐれた気持ちでいたそんな時、
ぷるるるるる・・・
とお義母さんから電話が。
「あ、たんぽぽさん?もうすぐクリスマスだけど、なんか欲しいものある?あれば遠慮なく言って!」

えへ。
お義母様、コートが欲しいです♪

夫が少女マンガ的な白馬に乗った王子様じゃなくてもなんだかんだで帳尻はあっているから、それはそれでいいや。

続・昨日の続き

2004年12月4日 日常
夫が、「・・・というわけだけど、ブリジット観たい?」
と聞くから、元気よく「うん!」と答えたらば、
「じゃ、一 人 で 行 け ば ?」
だって。

ちっ。さすが日本男、古女房への扱いは冷たいぜ・・・。

いやんいやん!
ひとり映画とひとり旅は独身時代にさんざんやったからそれはもういいの!
それにどうしてもしたくなったら別にあんたに言われなくても致しますっ!ぷんぷん!

昨日の続き

2004年12月4日 映画
マリオの感想。
「思ったとおりの映画だった・・・。女性客ばっかりだった。そういえば太めの女性が多かったような気がする(←気のせい)」
マリオの彼女は大満足だったそうです。
レビューじゃなくて。
しかもこれじゃなくてパート2に関連して。

12月からドイツでも映画館上映されはじめた。
ブリジット・ジョーンズ、ご多聞にもれず私も好き。
でも夫はこれが 大 嫌 い 。
「えーー?なんで?面白いと思うけどなあ!主役の女の子かわいいし」
「おんなのこ・・・??いや、もうそれなら言うけど、大体この顔が嫌いだし体型が嫌いだし表情が嫌いだし、ストーリーも最低だ、何より映画の中で描かれているブリジットのキャラクターが耐え難い!出てくる男キャラクターもみんな駄目だ。マリオ(イタリア人、36歳、彼女は中国人)も言っていた、『彼女に誘われて行く気はなかったけど前ブリジットの1を観に行った。行った結果やっぱり最低だった。でも彼女はとても気に入っていて、今日は2を観に行くことになっている。誰か代わってほしい』って」
手を叩いて笑ってしまったが、
「いやーまー・・・確かに明確に女性ターゲットの映画だけどさー・・・」
そこまで嫌ですか!と言おうとしたところで、
「女性客っていうか、これ好きなのって 3 0 過 ぎ の 独 身 女 性 だ け だろ?」
という発言を聞いて大激論。
いや!そんなことはない!もちろん一番コアな支持があるのは30代独身女性の層だろうけど、年齢に関係なく女性ならみんな好きに違いない、という私説と、
支持者の層は下限25歳上限50歳、25歳より下のギャル達は鼻にも引っ掛けないに決まっている、という夫説が真っ向から対立。 
「アンケートを取りたいくらいだねー」ということのみ意見が一致した。
とりあえず今のところ、女性でこの映画が嫌いという人には会ったことがない。ちなみに男性でこの映画が好きという人にも会ったことがない。

どうでしょう?25歳以下の女性でこの映画嫌いって人、います?ていうか、女性でこの映画嫌いって人、います?(好きじゃない、じゃなくてはっきり「嫌い!」って人ね)

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DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2004/01/28 ¥3,990 独身で、へヴィースモーカーで、ちょっとカロリー摂取過多ぎみなロンドンのキャリア・ウーマン、ブリジット・ジョーンズ。そんな彼女の仕事や恋を描いた同名大ベストセラーの映画化作品だ。 原作ものの映画が多くの場合そうであるように、この映画も原作の多くのエピソードを割愛し、主にブリジットの恋愛話にフォーカスをあてた作り…

自業自得

2004年12月2日 日常
お買い物をしに町の繁華街に行った。
買い物し終わって「お腹空いたな−」なんて思いながら横断歩道の前まで来たら、ちょうど信号が赤に切り替わったところ。
ぱぱっと左右に目を走らせたら車の姿は無し、「ラッキー!」といつものように小走りに渡りきったところで、

お ま わ り さ ん と 目 が 合 っ た。

いや〜ン、こんなところ見張ってたの?歳末特別警戒中?
「ちょっと・・・」
ぎく。
「ソーリー」と通り過ぎようとしたところ、
「ちょっと待て!止まれ止まれ!」
ちっ、ダメか。
「あんた、今信号無視したろ?」
「あーはい。ごめんなさい」
「なんで渡ったりしたんだ?」
あーもう、分かってんでしょ。謝ってるじゃないのさ。
だがどんな分かりきったことでも相手に返答を要求し、されたからにはなんとしても返答を返さなければならないのがドイツ式である。そう、言い訳は無言よりもずっと格上なのだ。いやほんとに。
そんなわけで。
「だって車なかったし」
けっ。我ながら馬鹿馬鹿しい言い訳だ。
言い訳は言ってもいい。しかしそれに対して甘くもないのがこれまたドイツ式である。待っていましたとばかりに、
「車が通っていなくても、いいか、信号が赤だったら渡っちゃ駄目なんだ!そこで青になるまで待って、青になってから渡る!もう二度とするなよ!分かったか?」
「・・・分かりました。ごめんなさい・・・」
叱られた・・・。

きーーー!くやしいいいいいいいいいいいい!!

ま、表題のとおりということで。

そういや

2004年12月1日 日常
クリスマスシーズンなんだよね。
最初の方はせっかくヨーロッパにいるんだから!と少しは意識
したりしたんだけど、今の気分だけいうと、やる気なし子。

家の場合ツリーを置くような場所がないっていのが一番大きいんだよね。
だからadventskranzアドベンツクランツ(4本ろうそくのついたクリスマスリース)なんかをせめてもの代わりってことで買っていたんだけど、これがまたセろうそくをつける機会がなくて無駄にしちゃうんだよね。いや、セオリーどおり毎日曜日につけりゃいいんだけどさ、なんていうか、そういう習慣がないと盛り上げ方が分かんないもんで「ろうそくつけた。だから?」って感じでかえって白けるんだよ。もーどうしようかなー。それでも意地になってアドベンツクランツを買うか、サンタの飾りのついた小鉢の観葉植物でも買って置いておこうか、迷うところ。
とりあえず収納庫から、去年ゲットしたお菓子のおまけサンタでもとってこようか。

なぜだか最近、

2004年11月30日 日常
もともとこのアパートは上下の床厚が少ないらしく、上の階の音がよく聞こえていたのだが、なぜだか最近とみにおトイレの音がよく響くようになって、不快感増大です。
だって音って水を流す音だけじゃ無いんだよ!
すごい惨めな気分・・・。
その上、隣の挨拶も返そうとしない感じの悪い餓鬼がピアノを習いはじめて、あああうるさい!

・・・とりあえずスポクラにでも行って避難してきます。

「天使の卵」

2004年11月30日 読書
昨夜、村山由佳の「天使の卵ーエンジェルス・エッグー」を読み終わって、その中の
「僕は、自分がこのまま親父のように、ゆっくりと狂っていくのではないかと思った」
という一文が妙に頭に残っていたので、朝起きてから「緩慢に狂っていく私ー、緩慢に狂っていくわたしーー」と踊りながら口ずさんでいたら、

夫 に 本 気 で 心 配 さ れ ま し た 。

う。夫ごめーーん。

読了の感想は、うーん、私は一ひねりしてあるストーリーの方が好きだな。

備忘録

2004年11月30日 日常
コンタクトレンズの水溶液が無くなった。
名前はCOOL KONBI-PFLEGE, UNIVERSALLOESUNG FUER WEICHE CONTACTLINSEN.

次回買いに行く時のために。備忘録として。

血液型

2004年11月30日 TV
ちょっと前の話になるけど。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041127-00000054-mai-soci

ほら!!
鬼の首をとったような私。

※10月31日の日記参照

Sexy Advend

2004年11月29日 日常
そんな素晴らしい夫が、
フランクフルト空港でこっそり「セクシーアドベントカレンダー」なんて買っていたのを知って幻滅。
ありがちに大味セクシーな白人ねえちゃんが写っているぺらぺらの紙に、25個の小窓がついていて、それをめくるとさらにあられもない格好の大味ねえちゃんが現れるという。

もうね。なんていうか。

ば か じ ゃ な い の ?
私の誕生日が近いこともあって自分実家から続けざまにメールが来て、おかげさまで鬱っぽく不安定。別にメールの内容は当たり障りのないものなんだけど。
私の心の安定のためには、実家とは可能な限り疎遠でありたいんだけど。正月、誕生日、父母の日くらいはやりとりしないといけないしなあ・・・。
でも実家に寄り付こうとしないのは向こうも気づいてはいるだろうけど、こんなに嫌がっているとは実親も気づいていないだろうよ。何もわざと人を傷つけるようなことをする必要も無いしね。
夫実家にはちょくちょく送っている折々の際の絵葉書も、3度に一度くらいは自分実家にも送らないといけないわよね・・・とうっかり気が向いてロンドンからも絵葉書送ってしまったからその返事もきっと来るのかと思うとそれだけでもう気が重い。

きっと大半の嫁は舅姑にこんな風な感情を抱いているんだろうなあと毎度毎度鬱々と思ってしまう。
ああめんどくさい。

自分実家とコンタクトがある度に「実家にいた頃にはこんな嫌なこともあった、あんな嫌なこともあった」と本来カウンセラーに金を払って聞いてもらわなければならないような湿っぽい話を、頭ごなしに叱らずに黙って「うん、うん」と聞いてくれる夫に、そのことだけでも大いに感謝。

ペン習字!

2004年11月27日 日常
日本帰国に向けて、今このように時間が余っている時こそ自己啓発!っていうんですかね、ただぼーっと過ごすのはいかにももったいない、日本に帰ってから役に立つこと、修得までに時間のかかることをこの機会にやろうではないか!と殊勝に思い立って、前々からそれこそ20年前からやらねばやらねばと思っていたこと、
癖 字 を 直 す ! 
に取りくみ出したわけだ。
前からやろうやろうとは思っていたので「美しいペン習字入門」はずっと本棚におさまっていてあとはやるだけ、なのだが。
さすが20年もうだうだとしていただけあって、

一 向 に 進 ま ん 。

だってつまんないんだもん。
ただお手本をなぞるだけなんて。退屈ーー。
あと生意気に自己分析すると、自分の持っている癖、性質を強制的にねじ曲げられているという感覚がいやなんだと思う。いや癖を直すことを目的にやっているわけなんだけどさ。それは分かってはいるんだけど・・・。なんていうか、不快感は否めない。
だからついつい他のことを考えながら手だけ動かしてやっていると、
そんなんじゃだめなのよね、お習字って。
無心でやらないときれいには書けないのよ。
もういっそ「無心」を目的として写経に走ってしまおうかと相変わらず極端に走ってしまいそうな自分がちょっと恐い。
今も「おめでとうございます」「おめでとうございます」と何行も書きながら飽きて日記の更新に逃避したところ。
うーむ、いかんー。いかんー。
仕事のためとはいえ、ここ1、2ヶ月旅行づいて出費が嵩んでいることもあり、例によってホテルはできるだけ安いところ。
今回はついにバストイレ共同。
ああ今年からはバストイレ付きを自分内基準の最低ラインにしたというのに、あっさりと破られた・・・。つまりそれでもいいから来たかったってことなんですが。
部屋は広くて良かったよ。
最上階の部屋で、廊下の反対側にトイレとシャワーが一室になった小部屋。この階には他に客室は2室あった。

そして私の宿泊最終日、事件は起きた・・・。

大抵の宿泊客は朝シャワーを浴びるのだが、私は夜浴びないと落ち着かない。それに夜の方がすいているので一石二鳥ということもあり、その日も夜9時半くらいにシャワーを浴び、しばらくたってベットに入った。疲れもあって夫ともどもすぐに眠りについたのだが、夢うつつにガシャシャーーーンとガラスの割れる音を聞いた。「なんだ?誰か鏡でも割ったかな?」くらいにうつらうつらと思っていたら、廊下で人が歩き回る音が聞こえ、そう大きくはないが話声らしきものが聞こえ、バタンバタンと扉を開け閉めする音が聞こえ、それから静かになった。
それが気になったせいかどうだか、結局目が覚めてしまったので気分転換におトイレにでも行ってこよう、と、それからさらにしばらくしてから例の廊下の向い側のトイレに入ると、あれ?なんか足下がジャリって言う・・・。電気をつけてみると、

トイレの真隣のシャワー室の仕切り戸が見事に割れているー!

半透明のガラスでできた仕切り戸が!上半分が大きく割れて、トイレのところまでぐちゃぐちゃになった破片が飛び散らかっている!すごい、トイレ中に散らばっているよ。
私の後にシャワー室に入った輩が、うっかり割りやがったな・・・。
こんな事件現場で用を足すのは嫌なので、下の階の別のトイレを使ってから、部屋に戻った。
一体誰が割ったんだ・・・。
いや、でも、割れた後に人の話声がひとしきりしていたから、きっと割った人が従業員に知らせたのに違い無い。うん、そうだ。そうに違い無い。そう自分に言い聞かせながらも「ええと今は11時30分・・・」と時間をチェックしてしまうなんちゃってシャーロキアンの私であった。

翌朝。
朝食室に下りると、ホテルオーナーのおばちゃんがまくしたてていた。
「ちょっとあなた!誰かがシャワー室のガラス割っちゃったのよ!知ってた?」
あーはい・・・、見ました・・・
「信じられないわ!こんなこと、今まで一度もなかったのよ!誰がやったか、知ってる?」
あ、おばちゃん、ちょっと疑っている・・・?いや!知りません!
「そう・・・。とにかくあのトイレはしばらく使用禁止ね!シャワーは別の階のを使ってちょうだいね!」
なんと、犯人はホテルに知らせていなかったのだ。知らんぷりだったのだ。
うーん、許せん!犯人は誰だ?!
もし本格的にホテルに疑われたら、その時は身の潔白を証明するつもりだったのに。
「私がシャワーを浴びたのは昨晩9時30分頃で、その時はなんともありませんでした。それからしばらくしてガラスの割れるような音が聞こえて、廊下で人の話声が聞こえました。そして11時30分頃、おトイレに行った時にはシャワー室のガラスは割れていました」
ということはつまり、犯人はペア客!そして部屋のタオルが少なくとも一枚は濡れているはず!
私は、オーナーの隣でいかにも今シャワーを浴びようとして偶然発見しましたという顔をしてシャンプーとタオルを抱えて突っ立っているうちの隣の部屋のこの大柄の男が怪しいと思うわ!!だって起きてすぐやることってまずおトイレでしょ?それからシャワーじゃないの?なのにこの男服は着替えてシャンプーの瓶持っているのよ。
犯人は君だ!大柄な白人君!

と、探偵だったら活躍するところだろうけど、私は探偵でもなんでもないので「まあー。私はもうシャワーの必要ないから良かったわ−」とエゴイスティックに胸をなで下ろすにどどまりました。

ま、証拠は無いし。他の階の客かもしれないしね。
着いた初日、先に行っていた夫と合流して、夕飯を食べに行く。
初のロンドンごはん〜♪
歩きながら、
「ねえねえ、翌檜は今までこっちでなに食べてたの?」
「サンドウィッチ」
「夜は?」
「食べたり食べなかったり」
「何を?」
「サンドウィッチ」
「え?じゃあ昼は?」
「サンドウィッチ」
「昼も夜もサンドウィッチ?」
「そう。だってこっち高いんだもん」
今日も安そうな所ね、と選んだところは大英博物館の目の前にある食堂に毛が生えたようないかにも安そうなレストラン。看板を見るとフィッシュアンドチップスが6、7£といったところ。
いいんじゃない? だって食べたいと思っていたのはどうせそのフィッシュアンドチップスだし(お約束)、値段もまあまあ手ごろなんじゃないかしら?それにこれならどんなところのでも大外れはないだろう。
店に入るとさすが観光ポイントにある食堂、各国語のメニューが揃えてあって、日本語もある。ウェートレスは親切に日独英3種類のメニューをくれた。その上注文を取りに来たのはドイツ語のできるウェートレスだった。
ほほう、ロンドン大学のそばなだけあってバイトも教育程度が高いのう!と感心したが、頼んだのは結局フィッシュアンドチップスとビールだから何語でも構わなかったかもしれない。
来た料理は、もうまんま、フィッシュアンドチップス。魚のあげたのとフライドポテトと、赤ん坊のこぶし程度の量のグリーンピースをマッシュしたもの。それとしなびたレタスが4、5切れ。
うん。こんなもんだろうな、という予想のど真ん中の料理。
死ぬほどまずいというわけではない。だけど「すごいおいしい!」というほどのでも決してない。
まあ許容範囲、といったところ。
予想外だったのは、席料と外食税が加算されたことだ。看板の値段はテイクアウトの値段だったのだ。
え?端数切り上げのチップも入れると支払い25£?

たかだかフィッシュアンドチップスとビール1杯で 
5 0 0 0 円 もすんの?!

高い!高すぎる!!
じゃがいもとグリンピースなんて安い食材使って、一人2500円なんて、いくらなんでも高すぎるだろうこらっ!!それもめちゃめちゃおいしいならともかくやっと平均点くらいのただの油油のコンビネーションじゃねーかいい加減にしろ!!
と店を出てから夫相手にけちょんけちょんに言っていたら、
「ね?だから言ったでしょ?あんなもんなんだよ。来る途中ピザ屋の値段も見たけど、一番安くて8£からなんだよ。異様に外食が高いんだよ。しかも大しておいしくないし。というわけで、 明 日 か ら は 外 食 禁 止 ね 」

そんなわけで、夫と二人の夕食はその後全部サンドウィッチとジュース。
昼もサンドウィッチ夜もサンドウィッチ。
ロンドン滞在中は体がサンドウィッチで出来ていました。

ああつまらないつまらない。旅行に行ってごはんが楽しめないなんて、やっぱ旅の楽しさ半減だね。
まあそれでも十分楽しかったけどね。
でもごはんが美味しい方がもっと楽しいのになあ!
へろへろになって帰ってきて、
ぐーっとたっぷり朝寝坊して、
ふと気がついたら寝ながら口をもごもご動かしていた。

お 腹 が す い た ら し い 。

なんて健康的な私。
昨日はホテルを出たのが12時で、家に帰りついたのが、23時。

たかだか2時間のフライトだってのに!
恐るべし、ライアンエアー!

行きはよいよい帰りは恐いで、
イギリス内は、まあ良い。ヒースローより遠いとはいえ、15分に一本スタンステッド空港行きの直通電車が出ている(高いけど)。問題はドイツに着いてからで、18時15分にフランクフルト・ハーン空港に着いて、一番都合のいいM市直行バスは20時発ですってよ、奥様。

2時間近く待てってか!
それからさらに2時間バスに揺られてろってか!!

ちなみに20時の前は15時ですって。

ここはどの町からも遠いかつての米軍飛行場で、タクシー頼むなんて恐ろしくてできない。
ええ、待ちましたとも。空港のベンチで2時間。
ロンドンで友だちからもらった本1冊読み終わっちゃったよ。あってよかった日本語本。

確かに飛行機代は他に比べると格安だったんだけど、うーん、今回は空港ー都市間の移動に合計9000円はかかっている。そうするとHISで紹介されたBA便と5000円くらいしか変わらないんだよね。ロンドンはいいんだけど、フランクフルト・ハーン空港が遠すぎる・・・。行きはちょうどいい時間のバスがあったからいいんだけど、帰りがねえ。
次回使うかどうか?考えてしまうところです。別に使用感は悪く無かった。主要空港より小振りだから空港内で迷うことも無くていいし。でも待ち時間のことも考慮にいれると、よほど安かったら・・・って感じかな。

ロンドン帰り

2004年11月25日 旅行
ただいまー。帰ってきたよ。へろへろ。

いまいち脳みそ働かないので、とりあえず簡単感想。

高い高いと聞いてはいたが、
物 価 が 高 い 〜 !
ご は ん が い ま い ち 〜!
遊 び 足 り な い 〜 !

飛行機の話

2004年11月18日 旅行
荷造りしないといけないのに、めんどくさーーーい!

ドイツーイギリス間なんて飛行時間90分とかじゃん。
近いじゃん、なんて思ってしまうと全然やる気になれない。困ったもんだ。まあ今日中はあと10時間あるから、大丈夫大丈夫、
ひと休みひと休み。
あと今日中にやることは荷造りとゴミ出しだけだ。お掃除は帰ってからやるさ。

出発前に今回の飛行機チケット手配のことなどを覚え書き。

はじめはHISとか家のそばの旅行代理店に頼もうと思っていたんだけど、メールで昨今話題の格安航空会社を幾つか紹介してもらったので、はじめてそちらをあたってみることにした。

ryanair
easyjet
airberlin
germanwing

これらは基本的に旅行代理店を通さず、インターネットか電話でのみの取り扱いをしている会社で、とにかく安いので話題。
人件費を抑え、使用料の安い無名空港のみを使い、機内サービスは有料。
しかしとにかく安い!
なにしろ「サービス価格で1ユーロ」とかがごろごろあるのだ。

初めはなじみのHISに聞いてみたのだが、時間場所ともに一番条件のいいものだと350ユーロ(LH)。
一番安いものでも280ユーロ(BA)。
ひーー。HPにはロンドン行き60ユーロからってなっていたけど、時期が迫っているとやはりそういうわけにはいかないのね。
思ったより高かったので、上記の格安飛行機会社のHPを片端から
覗いてみる。
ちょこちょこ耳にしていたライアンエアー。ロンドン行きは一日4、5便ある。いいんじゃないかしら?フランクフルト・ハーン空港って聞いたことないけど。でもやっぱり出発日まで1週間切っていると1ユーロとかは無いわね(笑)。
一応他も見てみる。
イージージェット。はうちのへっぽこPCと相性が悪いらしく、行くとかならずフリーズ。2度も強制終了して、へっぽこPCがさらにへっぽこになりそうなので、ここは諦めた。
エアーベルリン。フランクフルトからロンドン行きは残念ながら出ていないみたい。
ジャーマンウイング。シュトゥッツガルトから出ていて「ほう!」と思ったが早朝5時までにどうやって空港にただりつけと?帰りの便も23時着とかで多分電車止まっている。車の無い人には無理だわ。
というわけで噂のライアンエアーに決定!
決済欄の記入がうまくいかずにえらい苦労をしたけど(いや、別に特別複雑とかそういうことではなく、単に私がイージーミスを犯していただけだったんだけど)、なんとか予約もできてほっ。
税込みで182ユーロでした。

フランクフルトハーン空港までが遠いんだけどさ。DB(ドイツ鉄道)で検索してみたけど、なんと電車は無いらしいですわよ、奥様!バスだけ。それもフランクフルト駅から1時間45分とか?12ユーロ?
もうなんちゅーか、これのどこがフランクフルトじゃってつっこみ入れたくなるくらいですが、このバス代入れても総合すればまだ安いんだからなー。
はやるはずだよ。ヨーロッパ内の移動なら乗っている時間はせいぜい2時間だし、それならどんなに乗り心地悪くてサービス悪くても安い方が絶対いいもんね。
この格安航空会社、驚異的に伸びているらしいですわよ。
ここがもし何の問題も無かったらこれからはずっとこれ使おうかと思いますー。

お料理実験室

2004年11月18日 グルメ
(洗濯物ひっかけている間に眠気がちょっととんだ)

旅行気分を盛り上げるためにドリッピーを流しっぱなしにしています。30分テープなのでしょっちゅう裏表を交換しないといけないのがたまにきず。

旅行前に残っているキャベツを片付けなければ〜とJALファミリーレターに載っていたハンガリアングヤーシュに再挑戦。
先々週作ったら結構うまくいって、珍しく家の王様からお誉めの言葉を頂いたので、さらにうまくなるぞ〜という心意気のもとに。
結果。
失敗しました・・・。

レシピでは豚の肩肉となっていたんだけど、スーパー行ったらその日はたまたま肩肉が切れていて、迷った末に豚の背肉にした。
そしたら脂肪分が少なくて、お肉がパサパサに(泣)。えーーん。
ヨーロッパのお肉は基本的に脂肪分少なめの固めのお肉が多いからのう。肩肉の時はおいしくできたんだけどなあ。
いっそ腹肉にすれば良かった。
あーあ。さっそくミルクスープに早変わり。お肉はもう、出汁であると割り切ることにして。

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